リスクとリターンについて
リスクとリターンについて
この世の事象をうまく説明できる物差しの一つに、リスクとリターンがある。
上記のように、横軸をリスク、縦軸をリターンとするのが一般的な図としてよく用いられる。
あえて投資以外の例を出してみると、日系企業と外資系企業で働くことを比べた場合、基本的に外資系企業の方が雇用リスクが高い。しかしその分、外資系企業の方がリターン(給料)も高いことが多い。
このように、投資だけでなく世の中の事象をうまく説明できる概念として、リスクとリターンが存在する。
「リスクとリターン」の活用方法
そして、この概念を活用し、自らの人生において最適な決断を下すためには以下の2つを考えなくてはならない。
①自らのリスク許容度を理解し、それにあったリスクを取りに行くこと
②y=axのグラフ(上図で言えば青緑色の矢印)より上にある対象を選択すること
②が少しわかりにくいかもしれないので、具体的に説明してみよう。
外資系企業と同等の雇用リスクがあり、かつ日系企業と同様の給料が得られる会社で働くことは、②を満たさないため、より良い決断とは言えない。
また、「住宅ローンを繰り上げ返済すべきか」という問いの答えについては、繰り上げ返済はリスク0かつリターンが年間数%になることが想定されるので②を満たす。そのため、基本的には良い選択であり、その資金を株式投資するよりもよい選択となりうる可能性すらあると言える。
この物差しの素晴らしさが、少しはご理解いただけたであろうか。
本ブログにおける「期待値」とは
本題に移ろう。周知の事実であろうが、投資の世界においては特に「リスクとリターン」を意識しなければならない。そして意識すべき行動は先述の①②どちらも共通である。
本ブログにおいては、②におけるy=axの傾きaについては、「インデックス投資における傾き」と定義する。投資の世界においては、9割以上のファンドが市場平均に負けてしまい、②のような投資対象が極端に少ないため、インデックス投資最強説が巻き起こっているのだ。
そして、本ブログにおいては「②を満たす対象に投資すること」を「期待値投資」と定義する。広義の意味ではリターンがプラスであれば「期待値がある」表現するのであろうが、本ブログでは市場平均を超えるアクティブ投資について言及していくので、以降、先述の通り狭義的に「期待値」という単語を使わせていただく。
そんなところで、今日は終わりにしましょう。