割安株を買う理由
期待値をどう積むのか?
期待値がある状態の定義はわかった。では、どのように投資を行えば期待値が積めるのか?
という問いに、少しずつ私なりの回答をしていこう。それは、「割安な株を買うこと」である。割安な株を買うことの重要性を伝える際に、私はよく下記の例をご紹介している。
割安株を買う理由
八百屋に、小松菜、青梗菜、ほうれん草が売られていたとする。小松菜は100円、青梗菜は150円、ほうれん草は1000円で売られていた。
どうやら、ほうれん草はコロナウイルスに効くらしいというテレビ放送ののち、急激な値上がりがあったらしい。昨日は800円、一昨日は600円であった。
さて、あなたならどの野菜を買うであろうか?
私なりの答えは、
コロナウイルスに効くであろう成分を分析し、その成分の含有量あたりの単価を計算し最も安い野菜を買う。だ。
まさか、ほうれん草を買う人はおるまい。(転売目的で買う方はいるかもしれない。)
株式市場の現実
ところが、株の世界ではそれが往々にして起こっている。株式は野菜のような生鮮食品ではないという事情は百も承知だが、将来の成長性を織り込んでいるだの、という理由をつけ、株は上がり続ける。
では、何をどのように織り込んでいるのだろうか?業績が上昇する確率と、その上昇する業績(円)の積を取り足し合わせた"期待値"は一体いくらになり、それがどのように株価に反映されるのだろうか?
少なくとも私には、そのような"期待値"を計算することができない。(算出方法等があり、詳しい方がいらっしゃれば是非とも教えていただきたい。)
では、割安株を買うことによる期待値はどのように計算できるのか?
それについては、次の記事以降で説明していこう。