割安株とは?
「投資先は、結婚相手のように選べ」
割安株とは何かお話しする前に、まずは面白い話を紹介しよう。
「投資先は、結婚相手のように選べ」という格言だ。
結婚する相手は人生でそう多くはないため、
人生において重大な決断であることは間違いない。
恋愛結婚、打算的な結婚、政略結婚、いろいろあるとは思うが、
ここでは、”お金目当て”の結婚にフォーカスをして話を展開したい。
”お金目当て”の結婚
”お金目当て”の結婚のタイプは大きく二つに分けられる。
それは、
①財産目当て
②年収目当て(成長性含む)
の二つだ。
①は、結婚相手が持っている(純)資産に着目し、結婚することだ。
これから稼ぐ必要すらない。相手が働いていなくともよい。
ただ気にしなければならないのは、浪費癖がないか、
また、家庭に還元する姿勢があるかどうかだ。
②は、結婚相手の年収に着目をし、結婚することだ。
その中でも大きく二つ分類される。
②-1 既に年収が高く、それが安定して得られ続ける。
②-2 現在の年収はそこまで高くないが、スペックが高く、今後の年収の上がり幅に期待ができる。
こちらの場合気にしなければならないのは、労働力が資本になっているため、体が丈夫かどうか。また、年収が得られなくなるリスクなども挙げられるかもしれない。
財産目当てにせよ、年収目当てにせよ、
現在の自分の価値を見積もり、自分以上の金銭的価値がある人と結婚することを
”お金目当て”の結婚、と言っても差し支えないだろう。
あなたは①財産目当て、②年収目当てどちらの方がお好みであろうか。
割安株とは?
ここで話を戻そう。割安株とは何かというと、
企業の現在の売り出し価格(時価総額)と、①純資産、または、②純利益を比較して、割安な株のことを言う。
気が付いている方も多いと思うが、これらは先ほどの”お金目当て”の結婚と対応している。
そしてこれらを比較した指標には下記の通り名前がついている。
①PBR(= 時価総額 / 純資産)
②PER(= 時価総額 / 純利益)
なぜ時価総額の方が分子に来ているかというと、
値が小さいほうが「割安」になるという直感的理解がしやすいためだ、
という風に私は理解している。
あなたは、"お金目当て"の結婚をする場合、どちらの方がお好みであろうか。
財産持ちの石油王と、超絶ハイスペックのMIT卒企業家、
どちらと結婚したいだろうか。
それを考え抜くと、
おのずと適した投資先選定ロジックが見えてくることになる。
さあ、楽しくなってきた。